21WORK STYLE

静岡のお客様は、土地柄なのか購入に対して慎重な方が多いという印象がオープン当初はありました。お客様の来客数が伸び悩んだり、ご来店いただけたとしても購入までつなげることが難しかったり。静岡という土地自体はテストマーケティングとしてもよく活用されるエリアでもあり、静岡で成功すれば全国へ繋げることができると聞いていたので、ご来店いただいたお客様には、商品やナフコ21スタイルのことを一生懸命お伝えさせていただきました。4ヶ月目頃からは、その成果も感じられるようになり、今では静岡周辺だけでなく関東圏からも足を運んでくださるなど、たくさんのお客様にご来店いただくお店になりました。

これまでの通常店舗とは商品構成を大きく変え、幅広いお客様に喜んでもらえるように品揃えの工夫を行っています。ナフコ21スタイルでは簡単にコーディネイトできるようなPB（プライベートブランド）商品を数多く取り揃えていますが、松坂屋静岡店ではそれ以外の商品ラインナップも充実しています。例えば、専門のグリーンコーディネータさんから仕入れた生の観葉植物をはじめ、国内外有名メーカーさんであるカリモクさんのニュースタンダード、静岡では唯一のリーン・ロゼのロゼクラブであるため、他よりも多くの品目を取り揃えています。通常の郊外型店舗よりもアッパー層のお客様に対応できる幅広い品揃えにより、これまで以上に多くのお客様に喜んでいただけています。

ショッピング目的のお客様だけでなく、店内を歩くだけでもリラックスできるような、五感で楽しめる店舗づくりをおこなっています。まずは「視」ですが、スケルトンの天井や床、壁面やキャッシャーデザインでトレンド感を。また、テーブル什器を多用しシーンの提案をおこなっています。「聴」では、店舗内に流れる音楽をよりゆったりと安らげるような聴き心地の良いものを使用。「嗅」では、アロマやディフューザーを取り入れ、「触」では、ソファに座ったり、商品を体感していただきやすいよう展示しています。他にも、松坂屋の催事に合わせたシーズナル商品を取り揃えることでお客様に買い物の時間を楽しく過ごしてもらうことを意識しながら、店舗づくりに取り組んでいます。

本物の商品をご存知のお客様が多い分、通常店舗より何倍もレベルの高い商品知識の取得に力を入れています。通常店舗でも商品勉強会は常に行われていますが、松坂屋静岡店ではPB商品だけでなく、カタログの商品や、NB（ナショナルブランド）商品も扱うため、通常店舗で経験を積んだ社員だとしても、これまで触れたことのない商品が多くあります。そのため、商品のことについてより詳しいメーカーの方に直接説明を聞き、スタッフ同士での共有や確認をおこないます。さらに、ブースごとに担当を割り振ることで、より専門性高く深い知識を持った上で接客を行えるようにしています。枕エリアでは、本店舗の社員全員がマイスターの資格を持っているので、実際にお客様にピッタリの枕を測定することが可能です。

松坂屋静岡店が150万人商圏と言われている中で、そのお客様たちに満足してもらい、気に入ってもらうこと。そして、本店舗をきっかけに、ナフコ21スタイルの通常店舗のことをより多くの方に知ってもらうことを目標に、新たなチャレンジも行っていきたいと考えています。例えば、今年の夏休み期間には、カリモクさんとコラボしたイベントを開催しました。カリモクの工場で出る革の端材を使って、象の形を作るワークショップを実施したところ、ファミリー層からご年配の方といった幅広いお客様にご参加いただけただけでなく、SDGsも体感いただけるなど、大好評のイベントとなりました。お客様により充実した買い物体験をご提供することで、ナフコ21スタイルのファンを広げて行きたいですね。