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21WORK STYLE

プロジェクトストーリー

株式会社ナフコ 商品本部 家具部バイヤー 上尾 慶

お部屋のトータルコーディネートを支える、
“品種間コーディネート”とは?

株式会社ナフコ
商品本部 家具部バイヤー

上尾 慶(あがりお・けい)

2001年「TWO-ONE STYLE」としての新業態を展開にするにあたり、“お部屋のトータルコーディネート”をコンセプトに取り組み始めたのが、品種間コーディネートを軸とした、オリジナル商品の開発です。家具や家庭用品の一部から始まり、今ではカーテンやラグ、クッション、寝装具、アートパネル、フォトフレームに照明、組み立て家具やソファ、食卓、ベッドに至るまでに成長しました。統一感のあるデザインとカラー展開をすることで、大きな家具から小物までをコーディネートできるため、お客様は自分好みに組み合わせていくことができます。また、多様化するライフスタイルに合わせるため、クールなデザインの「ブルックリンシリーズ」、明るく健康的なデザインの「西海岸シリーズ」といった、テイストを拡充した展開も行っています。

―「TWO-ONE STYLE」ならではの“品種間コーディネート”は、どのように作られているのでしょう?

自社の担当デザイナーが最新のライフスタイル、トレンド分析から、デザインやカラーの方向性を打ち出し提案します。それを受けて、我々商品部では前年のPOSデータの単品分析に基づき、今期の品揃えと数を決定していきます。例えば、春夏期であれば、一人暮らしの学生さんや社会人の方に向けて、新たな暮らしがワクワクするような生活提案をコンセプトに、ライフスタイルやトレンドを意識して開発しています。タオル・バス用品・キッチンアイテムなどそれぞれの担当バイヤーが商品開発をしていますがトータルコーディネイトが実現するようデザインや色を合わせて調整しています。大切にしているのは、ニーズの把握と、実際の使い勝手。この2つを忘れずに商品開発するように心がけています。

――社内の多くのバイヤーさんたちが携わっているということですね。

そうです。デザイナーから提出された図案を元に、アイテムごとに担当各バイヤーが商品を考え、最適な工場を選び、試作を依頼します。試作品が上がってきたら、修正→確認、という作業を繰り返し、1つの商品を完成させていくのです。しかし、同じ色合いの商品でも、布や木、金属など素材が違うと色の出方も違ってきます。同じ色番号で指示しても、色ぶれが出るんです。異素材のものを同じ色調に調整していく作業は、各バイヤーが苦労するところでもあるのです。それだけに商品が完成して、売り場シミュレーションを店舗で行うときのワクワク感は格別です。それぞれのバイヤーが手塩にかけた商品が同じ空間に収まる瞬間はみんなで盛り上がります。

―バイヤーの仕事ぶりも気になります。バイヤーの方のリサーチについても教えてください。

大事にしていることは5つあります。まず、品種ごとの市場規模のリサーチです。これは品種ごとの研究機関や調査機関があり、それらの情報を元にしています。2つ目は自社と競合の市場調査。3つ目はPOSデータによるライン・クラス別の構成比の増減、4つ目にPOSデータの単品管理。最後に店舗アンケートや巡店時のヒアリングなどです。バイヤーで大事なのは、こういったデータを敏感に取り入れていくことだと思っています。そして、それらが連動していくことも大事ですね。アンテナを張ることは日々のことで、1回やったら終わりではなく、蓄積していくことも大切だと思います。店舗アンケートや店舗の方の意見も必要で、より幅広い情報を持つことを大切にしています。

―社内一丸でトータルコーディネート商品を作り上げていくというのは、ある種、一大プロジェクトでもありますよね。
社内共通のプロジェクトとして仕事をしていくなかで、得られるものとはどんなものでしょう?

先輩や後輩、担当部門の垣根を越えて1つのものを作り上げる一体感です。同じツールを使うことで同じ方向を向けるし、共通認識にもなっていて、それが強みになっていると思います。みんなで一緒に作りあげていくことのメリットは、例えばお客様が1つの商品を手にされたときに、実はこのシリーズにはこんなものもあるんですよ、とおすすめすることができる。そうやってトータルでコーディネートしていただく…それが生活提案だと思うのです。また、同僚のバイヤーがいいものを作っていたら、負けられないという思いもあります。そうやって、みんなで切磋琢磨して1つのものをよりブラッシュアップさせていくことで、商品部としても個人としても組織としても進化し続けているのだと思います。

―それだけにできあがった商品の満足度は高いということですね。これからの目標や、やりがいなども教えてください。

品種間コーディネートは5年前、10年前に比べて間違いなく進化している実感があります。それでも、現状に満足せず、日々分析を行い、改善に向けて行動して、よりたくさんのことにチャレンジしていきたいと思います。品種間コーディネート以外にもオリジナル商品として担当したホームファッション(家庭用品)では、「シュシュ」という収納バスケットが2016年の発売以来ロングセラーを続けています。シンプルな素材でどなたでも簡単に家の中で使っていただけるというコンセプトで作ったアイテムです。バイヤー自らが商品を開発し、店舗でどう販売していただくか…。そこを共に考えていくことが、ナフコ21スタイルのバイヤーとしてのやりがいでもあります。来店されたお客様が楽しくお買い物され、自分の開発した商品が山盛りになったショッピングカートを見るとき、バイヤー冥利につきます。これからもナフコ21スタイルの生活提案を進化させていきたいと思っています。

オリジナル商品群で毎シーズン、新しい商品を生み出していけるのは、丁寧にデータを分析し、さらに良い商品にしようと日々仕事に取り組んでいるバイヤーや、店舗で働く販売スタッフたちの努力のたまものだといえます。そして、こうして生み出した商品の一つひとつは、お客様のお部屋を彩ることで完成されていくのだと信じています。今後もバイヤーや販売スタッフの思いが込められた商品が、次々と店舗を飾るはずです。

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